Ⅰ. 組織診

1.生検材料業務手順
2.生検材料(内視鏡検体)包埋手順
3.腎生検業務手順
4.筋生検業務手順
5.手術材料検査手順
6.HE染色手順
7.蛍光抗体法
8.酵素抗体法

Ⅱ. 迅速検査

1.迅速凍結顕微鏡検査業務手順

2.感染症(HIV等)の迅速組織標本作製法

Ⅲ. 細胞診検査

1.細胞診検査業務手順?

2.プリオン病原体の標本作製?

Ⅳ. 病理解剖

1.病理解剖業務手順?

2.病理解剖介助手順?

3.剖検許可の保健所申請要領?

Ⅴ. 電子顕微鏡検査

1.電子顕微鏡業務手順(透過型)

2.電子顕微鏡業務手順(走査型)

3.ROTEX(電顕自動包埋器)の使用法(15時間)

4.電顕資料の採り方

5.電顕準薄切標本の作製法

6.超薄切片染色法(染太郎使用法)

7.走査電顕(SEM)試料作製法

8.電顕用染色液の作製法

2012年度廃棄電子顕微鏡?使用説明参考資料

Ⅵ. その他

1.ホルマリン処理マニュアル?

2.廃棄臓器処理マニュアル(手術臓器)?

3.廃棄臓器処理マニュアル(解剖臓器)?

4.感染性廃棄物処理マニュアル?

5.有機溶剤廃棄マニュアル?

6.毒物・重金属廃棄マニュアル?

7.受託検査手順?

8.報告書のコピー後・処理法?

9.電話応対法?

10.緊急病理検査手順(組織検査・解剖・迅速)?

11.外注検査項目?

12.ミックス事務職員業務マニュアル?

臓器説明

  • 咽頭・喉頭
  • 食道
  • 大腸
  • 肝臓
  • 肝内胆管癌
  • 肺・縦隔
  • 胎盤
  • 唾液腺
  • 前立腺
  • 甲状腺
  • 子宮・卵巣
  • 腎臓
  • 腎盂・尿管・膀胱
  • 肝外胆道系
  • 胆管癌
  • 胆嚢癌
  • 乳頭部癌
  • 膵癌
  • 乳腺

病型

  • 食道癌
  • 胃癌
  • 大腸癌
  • 肝臓癌
  • 胆管癌
  • 胆嚢癌
  • 乳頭部癌
  • 膵癌

切り出しマニュアル

  • 咽・喉頭癌?
  • 唾液腺?
  • 甲状腺(全摘出)?
  • 甲状腺(部分切除)
  • 食道癌(早期、進行)
  • 胸腺
  • 肺癌(葉間切除)
  • 肺癌(部分切除)
  • 肝臓癌(原発、転移性)
  • 胆嚢癌
  • 腎臓癌
  • 腎盂癌
  • 尿管癌
  • 副腎
  • 膀胱癌
  • 胃癌(早期)
  • 胃癌(進行1)
  • 胃癌(進行2)
  • GIST(消化管間葉系腫瘍)
  • 膵体尾部切除
  • 膵頭十二指腸切除
  • 腸良性病変1
  • 腸良性病変2
  • 大腸癌(早期)
  • 大腸癌(進行)
    精巣
    前立腺癌
    乳房外Paget’s病
    乳癌(全摘出、浸潤癌)
    乳癌(全摘出、DCIS)
    乳癌(部分切除)
    乳腺(良性病変)
    子宮頚癌(CIN3~早期)
    子宮頚癌(進行)
    肉眼的にはっきりしない子宮内膜病変
    子宮内膜癌
    子宮筋腫(全摘出)
    子宮筋腫(核出
    卵巣
    胎盤
    胎盤(双胎)

検体処理手順

固定

目  的

・組織、臓器の自家融解や腐敗を停止させる。
・組織や細胞の主要構成成分であるタンパク質を安定化、不溶化し、形態の保持をす
 る。
・組織に一定の硬度を与え、標本作製過程での変形を防ぎ、薄切を容易にする。
・色素や試薬を用いて光学的に観察可能にする。

方  法

・20%中性緩衝ホルマリンを使用する。
 翌日が休日の場合は10%中性緩衝ホルマリンを使用する。
 (ゴム板に貼り付ける場合は、20%中性緩衝ホルマリンで良いが、翌日の休日出勤当
 番者はゴム板からはずし、10%中性緩衝ホルマリンに入れる)
・固定時間は一晩。(翌日が休日の場合は出勤日まで)
・固定方法は臓器ごとに異なるため、各臓器ごとの固定方法を参照する。
 なお、固定方法は以下のものがある。
      ・ゴム板に貼り付ける
      ・ステンレス製大型固定容器に浸漬する
      ・タッパーを用いる

注意点

・採取された臓器は生のまま室温に放置しない。必ず冷蔵保存。
・生の状態で乾燥させない。
・生検体を固定前に水道水に浸けない。
・使用するホルマリン量は臓器の10倍量を用いる。
・ホルマリンの交換時期は1ヶ月程度。汚れ具合によって時期を調整する。
・固定すると元の形状には戻せないので、臓器ごと適正な固定をしなければならない。

撮影

目  的

・究極的には診療記録の一部である。(病理診断の記録、症例提示の資料、その他分野
 別のリサーチ資料としてなど)
・病変の性状、質感および色調、方向やサイズが十分に再現された写真を撮影するこ  と。

方  法

・原則としてPM(近位側、口側)は右側、DM(遠位側、肛門側)は左側になるように
 配置する。
 また、頭側は上、足側は下にする。
・裏面もPMは右、DMは左、頭側は上、足側は下にして撮影。(消化管以外は左右より 上下を優先して裏返す)
・標本番号をP-touchで作成し、スライドガラスに貼り付ける。
・標本番号はスケールの中央に置く。(スケールの目盛を隠さないように置く)
・スケールは被写体の下方に配置する。(被写体を横にして撮影する時も同様)
・固定前、固定後の臓器の撮影を行う。また、切り出し最中にも、割面の撮影を行う。
・病変部の拡大像も撮影する。

  • 注意点
    ・主要被写体は画面の中央に配置する。
    ・被写体が画面全体の7割程度になるような構図にする。
    ・検体の厚みや病変部の高さに応じてスケールを配置する。
    ・写真には被写体、スケール以外の余分なものは写り込まないようにする。
    ・生検体の場合、付着している血液は可能な限り拭う。(強くこすらない)
    ・血液等で汚れた背景板、スケールは必ずきれいに拭き取る。
    ・部分的に摩耗したスケールは使用しない。
    ・固定後や切り出し最中の写真撮影は、アクリル板を用いて撮影しても良いが、余
     分な水滴や血液等はきれいに拭き取る。
     また、汚れたアクリル板は使用しない。
    ・生検体の場合、感染症が疑われるものは透明なフィルムを敷いて撮影する。
    ・一つの症例で複数の検体が提出された場合、それぞれを撮影する。

コピー

特殊染色

臓器別処理法