QT 01-03  職務規程

職務規定 第1版 文書番号:QT 01-03 使用開始日:2014年08月01日 初版使用開始日:同上 作成者 作成日 2014年07月01日 確認者 確認日 承認者 承認日 〇〇総合病院検査部
改訂/レビュー履歴 版数 改版/レビュー 年月日 改版/レビュー事項 承認 確認 作成 初版発行 2014/ 07/01
1. 目的 この規定は、検査部の組織機構・職務分掌と責任・人事方針を明確に規定し、各部門の遂行すべき基本的任務を定め、組織的かつ能率的な業務の運営を計ることを目的とする。 2.適用範囲(範囲及び事項) この規定の適用範囲は、検査部の職制及び組織とする。 3.用語の定義 3.1 組織 運営目的を達成するために系統的に編成された業務処理機構をいう。 3.2 職位 組織における業務遂行上の地位。 3.3 職制 運営目的を達成するためになされる指揮の系列をいう。 3.4 職務分掌 組織においてそれぞれの職務を果たすべき責任(職責)や職責を果たす上で必要な権限(職権)を明確にするために、職務ごとの役割を整理・配分すること。 検査業務としては、各職位(検査部長、検査部技師長、検査部副技師長、部門長、主任等)及び組織(検査部門内の各会議)が担当する業務がある。 また、特定業務として、HIS(病院情報システムマスタ管理)、LIS(検査部内情報システム)管理、LISマスタ管理、内部監査等がある。 ただし、主業務を定義するもので、各種プロジェクト、院内委員会などより個人に指命される業務は定義しない。 3.5 責任 品質に影響する業務に従事する個々の要員が、やらなければならない職務内容及び行う ことが可能な職務内容と、その職位に伴う責務をいう。 4.検査部要員の責任 検査部の要員は、「〇〇病院職員必携」に記述された、「職業倫理・臨床倫理」・「患者さんの権利」・「個人情報保護方針」に従い、責任のある行動を自覚する。 5.職務分掌表の作成と維持 検査技師長は、各年度の始めに検査部門の職務分掌を定め、「表1 職位の職務分掌」、「表2 組織の職務分掌」に定め、「表3 担当者職務定義」に反映する。 6.人事方針 検査技師長は、本規定に人事方針を定め、検査部の要員に周知する。
人 事 方 針 1. 検査部師長は、先進医療を担う基幹病院の検査部を構築・維持するために、検査部要員の資質を維持・向上するための必要な資源投入と人事評価を行う。 2. 資質を維持・向上するための資源の投入とは、関連する臨床検査医学領域の学術的知識の吸収や関連領域の研究への関与の機会を部員に積極的に与えることである。 3. 検査部要員は常に、最新の知識の吸収に努め、「〇〇病院職員必携」に沿い、患者、臨床医に適切なサービスの提供を行うとともに、関連領域の研究に積極的に取り組み、臨床検査技術の発展に寄与するため自己研磨に努める。 4. 検査部技師長は検査部要員個々の目標達成度を適切に評価し、それに沿った人事評価を行う。 5.検査部技師長は、前記 4.の目標を達成するために、ISO 15189の要求事項に沿った 検査部の運営を行う。 2017年 12月 01日 検査部技師長       7.品質方針及び品質目標 (1) 検査技師長は、品質マネジメントシステムの方針及び目標を品質方針の中で定義すると共に「QM 99-01 品質マニュアル」に明記する。この品質方針は、各検査部門に掲示され、病院方針の見直し、顧客のニーズの変化、検査部門の品質マネジメントシステム運用状況等を考慮して、必要に応じて見直しを行う。 (2) 各部門責任者は、品質方針を受け、部門内会議を開催して、各部門の品質目標に対する品質目標を設定し、進捗管理する。
表1 職位の職務分掌 職位の名称 職務分掌 検査部長 (1) 担当部門の統括管理 (2) 検査部技師長とともに、年度の実行計画の立案と執行 (3) 検査部技師長と協議して、年度の予算要求を機構にあげる (4) 担当部門の業務に関する、病院内各部門との折衝・調整 (5) 担当部門が発信する、病院外各部門・学会提出物等の審査と助言 (6) 担当部門が提出する検査結果に関する医学的な裏付けの提示 検査部技師長 (1) 検査部検査業務(外部委託検査を含む)の統括管理 (2) 検査部長とともに、年度の実行計画の立案と執行 (3) 検査部長と協議して、年度の予算要求を機構にあげる (4) 検査部門の分析装置、検査用設備、試薬等の購入要求・管理 (5) 部長を除く、検査部員の労務管理(時間外・出張・休暇) (6) 年度の実行計画の担当業務に関する立案と執行 (7) 検査業務に関する改善案の提案 検査部副技師長 (1) 臨床検査技師長業務の補佐 (2) 担当検査部門の品質管理 (3) 検査部の学術的な指導 (4) 検査部ホームページ運営会議の学術顧問 検査部門の部門長 (1) 担当検査部門の統括管理 (2) 担当検査部門の労務管理 (3) 担当検査部門の検査品質の維持管理 (4) 担当検査部門の分析装置、検査用設備、試薬等の維持管理 (5) 担当検査部門の検査結果報告の実施及び検査結果に関する医療従事者よりの問い合わせ対応 (6) 担当検査部門の品質目標の進捗管理 品質管理者 品質マニュアルに規定する品質マネジメントシステムの履行を確実にすることに責任と権限をもち持ち、品質マネジメントシステムの状態や改善の必要を正しく把握するように管理主体と機構とを結びつける役割を持つ 技術管理者 検査部門内で必要となる技術的なリソースの提供と、人材育成や、部下の検査技術を含めた指導を行い、検査技術に関して的確で素早い判断力を有してISOシステムの確認や調整・管理・生産管理を行う 臨床検査技師 (1) 検査前、検査、検査後手順の履行 (2) 精度管理業務の実行 (3) 安全な検査業務の維持管理
表2 組織の職務分掌 RM:リスクマネージャー 〇〇病院内の各部門における医療安全管理の責任者 : HISマスタ管理者 病院情報管理システム(HIS)検査関連マスタの維持管理 : LISシステム管理者 検査部内情報システム(LIS)全般の維持管理 : 各部門責任者 LISマスタ管理者 検査部内情報システム(LIS)マスタの維持管理 : 各部門責任者 内部監査員 内部監査の実施及び報告 : LI 01-001 内部監査員リスト参照 外部委託検査担当者 外部委託検査前、検査後手順の履行 : 各部門責任者 日当直業務従事職員 時間外検査業務履行 : 表3担当者職務定義参照 組織の名称 職務分掌 検査部 院内臨床検査及び外部委託検査に関する管理運営 検査部管理主体 品質マネジメントシステムの構築と遂行 品質管理部門 品質マネジメントシステムの事務局 ISO 15189に沿った文書管理及び技術管理業務 ISO 15189についての研修に関する業務 生化学・免疫検査部門 生化学検査、免疫検査、腫瘍マーカー検査、測定機器及び試薬の管理 血液・凝固検査部門 血液検査、凝固検査、測定機器及び試薬の管理 尿・一般検査部門 尿・一般検査、測定機器及び試薬の管理 細菌微生物検査部門 細菌・抗酸菌検査、院内感染情報、測定機器及び試薬の管理 生理機能検査部門 生理機能検査、測定機器の管理 検査運営委員会 検査部議案討議決定 検査部全体会議 各種報告事項の周知、連絡 検査部門長会議 検査部内全般的な方針決定、問題提起・解決、QMSの運営議事 スタッフミーティング 各部門単位での検査提案・指針の話し合い、改善・検討報告
8.職員の職務定義 職員の職務定義は、「表3 担当者職務定義」に定める。 表3 担当者職務定義 所 属 会員番号 氏 名 職 位 備考・兼務